競馬で勝つための必須項目②資金管理


競馬を続けていると、
「予想は当たっているのに、収支につながらない。伸びない」
そんな違和感を覚えたことがある人は、少なくないと思います。

予想は当たるのに、実際に賭けると当たらなくなる理由

競馬を始めたばかりの頃や、予想を楽しんでいる段階では、
「今日は結構読めているな」
「印を打った馬がちゃんと来ている」
そんな感覚を持ったことがあるかと思います。

実際、予想だけをしているときは、意外と冷静です。
データを見て、展開を考えて、馬の能力を比較する。
そこに焦りや欲は、あまり入り込みません。
(ビギナーズラック というものがある理由はここになるのかもしれません)

ところが――
いざ、実際にお金を賭けた瞬間、状況は一変します。

「この買い方で本当に大丈夫だろうか」
「もう少し点数を増やした方がいいのでは」
「ここで取り返したい」

同じ予想をしているはずなのに、
判断そのものが、少しずつズレ始めるのです。

このズレは、予想力の問題ではありません。
人間がお金を賭ける以上、避けられない変化です。

先の記事でも触れましたが、
私たちは感情を持った人間であり、
完全に冷静な判断を続けることはできません。

だからこそ、このズレを
「気合」や「我慢」で何とかしようとするのではなく、
仕組みとして受け止める必要があります。

そのために必要になるのが、
今回のテーマである 「資金管理」 です。

資金管理とは、
実際はこれ自体が「勝つためのテクニック」という事ではありません。
感情が揺れ動く前提に立った上で、
それでも判断が破綻しないようにするための土台
です。
長期的に「勝つ」という状態を作り出す上で欠かせないものです。

予想と結果の間に生まれる違和感。
その原因を理解することが、
競馬を長く続けるための第一歩になります。

当たる予想と、勝てる競馬は別物

競馬を始めた人が、最初につまずきやすいポイントがあります。
いえ、最初だけではなく、恐らく続ける限り、ずっと悩み続けるポイントとなります。
それは、

「予想が当たっているのに、お金に結びつかない」

という辛さです。

印を打った馬は来ている。
本命も対抗も、概ね間違っていない。
それなのに、収支を見返すと、マイナスになっている。

この現象は、決して珍しいものではありません。

なぜなら、
「当たる予想」と「勝てる競馬」は、そもそも別のものだからです。


予想とは、本来
「どの馬が、どの順番で走りそうか」を考える作業です。

一方で、競馬で勝つというのは、
「どこに、いくら賭けるか」を決める行為でもあります。

ここには、思っている以上の大きな違いがあります。

  • 予想は、頭の中で完結する
  • 馬券は、お金を失うリスクを伴う

この「お金を失うかもしれない」という要素が加わった瞬間、
人の判断は、変質に向かいます。


たとえば、

「この馬は来そうだ」と思っていたのに、
実際に馬券を買う段階になると、
「でも不安だから、もう一頭足しておこう」と点数が増える。
→あたっても回収率が下がる

あるいはその逆で、

買い目を絞るために、
来る可能性があると思っている馬を切った
→切った馬が来てしまう
(こちらに関しては、「賭け」において必要な判断をした結果ではありますが、ただ予想をしているだけでは起きない事だと思うので例に挙げました。悔しさも一入ですしね)

これらはすべて、
予想そのものではなく、賭け方の問題です。


競馬で負ける理由は、
「予想が外れるから」だけではありません。

むしろ多いのは、

  • 点数を広げすぎた結果、回収率が下がる
  • 賭け金がブレて、期待値が崩れる
  • 本来やらなくていいレースまで手を出す

等といった、判断のズレの積み重ねです。

そしてこのズレは、
実際にお金を賭けてみないと、なかなか実感できません。


だからこそ重要なのが、
「予想が当たるかどうか」と
「競馬で勝てているかどうか」を、
きちんと切り分けて考えることです。

当たる予想は、あくまで土台(土台だらけに思うでしょうが、ギャンブルで「勝つ」って、本当に困難だという証左でもありますね)。
勝てる競馬には、
資金管理という別の技術が必要になります。

この違いを理解できるかどうかが、
競馬を「一時の遊び」で終わらせるか、
「長く続けられるもの」にできるかの分かれ道になります。

実際にお金を賭けないと、資金管理の問題は見えてこない

競馬を学ぼうとすると、
「まずは予想だけをして、当たるようになってから賭けよう」
と考える人は多いと思います。

この考え方自体は、決して間違いではありません。
予想の精度を高めるために、
一定期間、馬券を買わずに検証することは有効です。

しかし、ここには一つ大きな落とし穴があります。

予想だけでは、資金管理の問題はほとんど見えてこない
という点です。


予想をしているだけの段階では、

  • 点数をいくら広げても、痛みはない
  • 券種をいくつ試しても、失うものはない
  • 「この買い方は効率が悪い」という実感が湧かない

といった状態になります。

頭の中では理解していても、
体感としての重さが、どうしても欠けてしまうのです。


ところが、実際にお金を賭け始めると、
状況は一変します。

たとえ一つ100円の馬券でも、

  • 馬連、ワイド、三連複を組み合わせる
  • 保険のつもりで点数を足す
  • 不安になって直前で買い足す

こうした行動を重ねると、
1レースに使う金額は、簡単に想像以上になります。

「100円ずつだから大丈夫」
そう思っていたはずなのに、
気づけば1,000円、2,000円と膨らんでいる。

この感覚は、
実際にお金を動かしてみないと、なかなか分かりません。


また、券種を絞る難しさも同様です。

予想段階では
「このレースは三連複で」
「ここはワイドで十分」
と簡単に決められたとしても、

いざ賭けるとなると、

「本当にこれだけでいいのか」
「取りこぼしたら後悔しないか」

という 不安や欲 が顔を出します。

結果として、
本来は不要な券種や点数を足してしまう。

これも、資金管理が崩れる典型的なパターンです。


だからと言って、
いきなり大きな金額を賭けてはいけません。

むしろ大切なのは、

「この金額までなら、すべて失っても生活に影響しない」
そう思える範囲で、
実際に賭けてみることです。

少額でも、
お金を賭けるという行為そのものが、
予想と現実のギャップを浮き彫りにしてくれます。


予想だけの期間は、確かに必要です。
ただし、それは
資金管理を完成させるための工程の一部でしかありません。

本当の意味でルールを磨くには、
「お金が動く状態」でしか見えない問題と、
向き合う必要があるのです。

賭ける回数を減らすことが、最大の資金管理になる

資金管理というと、
「いくら賭けるか」「何%に抑えるか」といった
金額の話を思い浮かべる人が多いかもしれません。

しかし実際には、
それ以上に重要な要素があります。

それが、
「どれだけ賭けるか」ではなく、「どれだけ賭けないか」
という視点です。


競馬において、
エントリー(賭け)回数は、
少なければ少ないほど有利です。

なぜなら、

レース数 = 判断回数

だからです。


中央競馬だけでも、
1日最大36レース。
地方競馬まで含めれば、
ほぼ毎日、どこかでレースが行われています。

つまり、
「賭けようと思えば、いくらでも賭けられる環境」
に常にさらされているわけです。

判断回数が増えれば増えるほど、

  • 迷いが生まれる
  • 妥協が増える
  • 感情が入り込む余地が広がる

これは、避けようのない人間の性質です。


たとえ一つ一つの賭け金が小さくても、
判断の回数が増えれば、
どこかで必ずブレが生じます。

「このレースは見送るつもりだったけど…」
「今日は調子がいいから、もう一つだけ…」

こうした小さな判断の積み重ねが、
資金を静かに崩していきます。


だからこそ重要なのが、
「賭けない」という選択です。

賭けないことは、
逃げでも消極策でもありません。

むしろそれは、
自分の感情と距離を取るための、
最も強力な資金管理です。


競馬では、
「参加しない」という選択肢が、
常に用意されています。

それにもかかわらず、
多くの人は
「何かしないといけない」
「賭けないと機会損失だ」
と感じてしまいます。

しかし実際には、

👉 参加しない勇気こそが、最大の防御

なのです。


勝てる人ほど、
賭けるレースを厳選します。

それは自信があるからではなく、
判断がブレる場面を、あらかじめ減らしているからです。

資金管理とは、
お金を守る技術であると同時に、
判断を守る技術でもあります。

そしてその第一歩は、
「賭ける回数を減らすこと」
から始まります。

まとめ

今回は、予想が当たっているのに勝てない理由と
そのズレを受け止めるために必要なのが、「資金管理」という考え方である事をお伝えしました。

次の記事では、
資金管理の本質がどこにあるかをお伝えしていきます。

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