はじめに
競馬に限らず、どんなギャンブルにも共通して言えることがあります。
それは、「感情を持った人間が判断を下す」という点です。
競馬がこれほど難しく感じられるのは、
予想が難しいからだけではありません。
感情が、常に判断に影響を与えてしまうからです。
どんなに優れた予想法や、緻密に計算された買い方を持っていても、
たった一度、感情が前に出ただけで、
それまで積み上げてきたものが簡単に崩れてしまうことがあります。
なぜギャンブルでは冷静でいられないのか
日常生活でも「平常心」が大切だと、誰もが知っています。
大事な会議や試験、スポーツの試合など、緊張する場面では殊更、冷静さを保つことが結果に直結しますよね。
当然、それは競馬にも言えるわけですが。
しかし、競馬やギャンブルでは日常と状況がまるで違います。
お金を賭けている以上、冷静でいることが格段に難しいのです。
💡たとえるなら、仕事の重要な局面が一日に何度も繰り返し訪れるようなものです。
つまり競馬とは、
「感情が揺れたまま、判断を繰り返さなければならない場所」だと言えます。
競馬は「常に勝負の場」
中央競馬では、1日に1会場で12レース。多い日は3会場同時開催なので、最大36レースが行われます。
地方競馬まで含めると、ほぼ毎日どこかでレースがあり、365日賭けの機会が存在するのです。
つまり、常に「勝負の舞台」が目の前にある状態。
冷静でい続けることの方が、むしろ不自然だと言えます。
感情を乱す「典型的な落とし穴」
1. 勝ったときの欲望
小さな金額で当てたとき、「もっと賭けていれば…」と思う。
この欲望が膨らむと、次のレースで賭け金を増やしてしまい、結果としてマイナスになることが多いです。
2. 負けが続いたときの焦り
逆に、負けが続くと「次こそ取り返したい」と焦りが出ます。
大穴狙いの戦略を立てていても、「このままでいいのか?」と不安になり、計画を崩してしまいます。
3. 環境の変化
競馬場に行ったり、仲間と一緒に観戦したりすると、日常と違う空気感に飲まれてしまう。
その結果、冷静な判断ができなくなるケースもあります。
4. 「好き」という気持ちの罠
この「好き」という気持ちは、
競馬を学ぶモチベーションにもなります。
しかし、馬券の判断に直接持ち込んだ瞬間、
それは強いバイアスに変わってしまいます。
なぜ、感情は簡単に判断を狂わせるのか?
ギャンブルが感情を揺さぶるタイミングは無数にあります。
勝ったとき → 快感物質「ドーパミン」で冷静さを失う
負けたとき → 焦りや不安で判断力が鈍る
時間制限や観衆の熱気など、日常と違う環境にさらされる etc…
普段の生活であっても、イライラや焦りを抑えるのは簡単ではありませんよね。
それが「お金」「勝負」「時間制限」という条件が加わると、感情は一気に乱されてしまうのです。
感情が判断に入らないための準備
まず大前提として、
感情を完全にコントロールすることは、ほぼ不可能です。
だからこそ必要なのが、
感情が判断に入り込む余地を、あらかじめ減らしておくこと。
そのための「ルール」です。
最低限意識しておくべきポイントとしては、
・賭け金を小さくする(資金管理の第一歩)
・自分のルールを明確に決める
・一度ルールを決めたら徹底的に守る
・「無駄な賭け」を徹底的に排除する
シンプルですが、実行するのはとても難しいです。
まとめ
・どんなに優れた予想法も、感情ひとつで台無しになる
・競馬は「常に勝負の場」であり、平常心を保つのが極めて難しい
・勝ったときの欲望、負けたときの焦り、好きという気持ち──すべてが感情を乱す要因
・唯一できるのは「資金管理」と「ルール徹底」
結論として、
競馬において最も重要なのは、
感情を「抑え込むこと」ではありません。
感情が判断に影響を与える前提に立ち、
それでも破綻しないように、
資金管理やルールで自分を守ることです。
競馬を楽しみたい人も、
長く続けたい人も、
まず最初に向き合うべきなのは、
「自分が人間である」という前提を理解すること
(自分は大丈夫 とは思わないで下さいね!)。
その上で、その心が暴走しないための仕組み作りなのだと思います。
